20
11 月
2008
飲料は、上水道水、井戸水など人の飲用に供する水である。
その他、食料品としての飲料水(清涼飲料水)があります。
人間が飲用可能な水は、余分な成分があまり入っておらず、有害な微生物の含まれないものです。
日本に於いては、多くの河川の中流以上であれば、その水が飲用可能であり、昔から飲み水に困ることはなかったが、世界的に見れば珍しい方に属します。
まず、海水は飲めません。塩分などが多すぎるからです。
同様に、内陸でも塩分などの多い水は飲めません。火山地帯などでも、特殊な成分を含んで飲めない水があります。
また、病原微生物を含む水は飲めません。飲むと下痢になったり、腹痛を起こしたりもっと恐ろしい病気になったりするからである。
この点は、個人の体質や耐性も関係してきます。
現地の人間は無事でも、旅行者には危険な場合もあります。しかし、多くの地域では、生水は危険です。
熱帯地方では河川の水が危険である場所が多く、むしろ野外から得られる水より、ココヤシの果実の中の水など、植物体内の水を利用する例が多いです。
植物体内であれば、ほぼ無菌に近いからです。
ウツボカズラの捕食袋の水も飲用にされますが、ただし、袋が開く前のことです。
コレラや赤痢など、病原体で汚染された飲み水から感染し、大流行する病気も数多くあります。
そのため、安全な飲み水の確保は、古くより、ある程度文化の進んだ地域では重要な課題にもなりました。
世界的には、日本よりはるかに乾燥した地域が多く、そういう地域では、まず水そのものを得る方法を考案しなければいけない。井戸はその代表的な技術でもあります。
日本の上水道はそのまま飲める水を提供するものです。
16
11 月
2008
海洋学上の海洋深層水は、1930年ごろにフランスで取水されたのが始まりとされていますが、産業利用上で定義される海洋深層水は、1981年にハワイで取水されたのが始まりです。
しかし、海洋深層水の特性を活かした産業利用では、日本が最先端を行っています。
なお、ハワイで生産された深層水飲料は日本企業がハワイのイメージを利用して販売するために製造し、日本へ輸出している。
1995年に高知県が国の補助目的である水産利用に反して、取水した深層水の無償提供を始め、産業利用を行った。
富山県では水産庁と協議して許可を得て2000年から非水産分野の企業への分水を始めました。
また、水産分野への利活用では水産庁の補助を受けて富山県入善町で無機栄養塩に富み雑菌が非常に少ないという特質を利用してアワビなどの養殖業に利用しています。
健康増進分野では、1998年に、富山県滑川市に世界で初めての深層水体験施設「タラソピア」がオープンし、多くの人々の健康作りに利用されています。
富山医科薬科大学医学部(現:富山大学医学部)と富山県衛生研究所が、タラソピアで共同研究を行い、深層水浴によるリラクゼーション効果の高さを研究し、成果について学会発表を行っています。
現在は、深層水浴による皮膚への効果についての共同研究を行っています。
2006年には、高知県室戸市、静岡県焼津市にタラソテラピー施設が相次いでオープン、2007年現在では、沖縄県久米島にも海洋深層水を利用した温浴施設が整備されています。
14
11 月
2008
海洋学上の深層水は大洋の深層に分布する海水で、地球上の2箇所(北大西洋のグリーンランド沖と南極海)で形成される深層水(北大西洋深層水と南極低層水)のことを示します。
これらの深層水は熱塩循環によっておよそ2000年かけて世界中の海洋を移動しており、千年単位の地球の気候にも重要な関わりを持っています。
これと比べ、産業利用上の深層水は、分布や出自を問わず水深200メートル以下の海水をひとくくりに定義したものである。
これに当てはめると、単純計算で海水の約95%は海洋深層水ということになります。
12
11 月
2008
消費者に納得して海洋深層水製品を購入してもらうには、科学的裏付けのある商品開発が重要であることから各取水地で様々な研究開発が進められています。
飲料関係では、富山県立大学が化学企業と共同で研究し特許を取得した、深層水を電気分解することにより製造したアルカリイオン深層水飲料を製品化しています。
また、富山市の製薬企業が、深層水のミネラル分を用いて、水関係では初めてとなる特定保健用食品(トクホ)を2003年に開発、販売したほか、栄養機能食品の飲料を2007年に開発しました。
アルコール類では、大手ビールメーカーが発泡酒の製造工程に富山湾の深層水を最適な量使用することにより、豊富な無機栄養塩を活かして酵母の発酵を促進させ、製品作りに活用しています。
化粧品類では、大手化粧品メーカーから、深層水の保湿性を活かした化粧品が製造、販売されています。
同社は化粧品関係の特許を取得しています。
また、韓国でもハワイの深層水を輸入してミシャブランド化粧品の一部として販売しており、日本でも販売されています。
食品では、富山県射水市の加工食品メーカーが富山県食品研究所と協同研究を行い、食品添加物に代えて、深層水を用い、そのミネラル分を活かして、大豆、サトイモ、ゼンマイ等の食品加工の工程に深層水を用いることで、煮くずれを防止し、うま味成分を保持する技術を開発し特許を出願するなど、科学的効果を検証した、おいしく、見た目もよいとする製品作りを行っています。
これら商品は大手スーパーにより全国で販売されています。
医薬分野では、海洋深層水のミネラルバランスが人の体液に近いことを活かして、富山市の企業が地元大学と臓器保存液として利用する研究を行ない、従来の生理食塩水に比べて遙かに保存効果が高いことを明らかにしました。
この成果を活かし、国の委託事業で創傷ケア用の薬剤を開発しようとする研究が進められています。
10
11 月
2008
細菌学的にも化学的にも清浄、ミネラルが豊富な海洋深層水に着目した化粧品、飲料、食品業界などが、これを化粧品、バスグッズ、入浴剤、飲料水、アルコール類、水産加工食品などとして商品化をしている。
海洋深層水は、人が生きるために不可欠なミネラル分を陸水よりも多種類含むだけでなく、陸水のようにダイオキシン等の有害化学物質に汚染されていないという特性を持っており、その利活用方法は単純に飲料水だけに留まるものではありません。
各取水地では、その特性を活かすべく産学官の連携により様々な研究開発を行ってます。
その成果を特許として保護し、他の企業や取水地と差別化を図る努力が行われています。
特許の都道府県別の出願件数は、東京、高知、富山の順となっており、他の取水地の企業は先行したこれらの特許に抵触しない製品開発を迫られています。
これは韓国でも同様であり、本格取水開始前から特許の取得が競われており、先行した日本の研究開発や特許出願を参考に短期間で数多くの特許が出願されてます。
海洋深層水は海水であるため、食品加工や添加物等に用いるのではなく、単純に飲料水に用いる場合はそのままでは飲用には適しません。
飲料水として利用する場合は、塩分を除去したり、ミネラル分を濃縮した上で陸水を添加したりして製品化をしてます。
現在では一時的な深層水ブームにのって生産されていたこのような製品は淘汰されつつある。
これは飲料以外の深層水利用商品についても同様です。
富山県深層水協議会では専門家による審査を経て、海洋深層水の利用効果が認められた商品にだけ有料で「富山の深層水」ブランドマーク(商標登録済)の使用を許可している。
海洋深層水利用として販売されている飲料水は、海水淡水化プラント(電気透析やRO膜)により塩分を取り除き、主にそのミネラル分を利用して製造されています。
その製造方法は主に次の3種類に分けられます。
塩分を取り除きミネラル分を濃縮した原料に陸水を添加し、商品化するもの。
単純に塩分だけを取り除き、商品化したもの。
ニガリ成分だけを取りだし原料とし、陸水を添加するもの。
製造される製品は、ダイエット、スポーツ後のミネラル分補給、コーヒー・紅茶の飲用など目的に合わせてミネラル分を調整した製品作りが可能になる。
08
11 月
2008
海洋学者の研究によると、深層水を1日数千トン単位で取水しても、北欧のフィヨルドや狭い湾など閉鎖性の海域でない限り、環境への悪影響はないとされています。
自然に影響を及ぼすのは取水よりも利用後の排水の影響の方が問題となります。
ノルウェーでは魚の養殖に深層水を利用しようとしていたが、フィヨルド内の海水の入れ替わりに10年前後かかることから中止とした。
また、深層水の取水は、サイフォンの原理によりエネルギーを使わずに行うのが一般的であり、CO2の排出を伴わない。
これは自然界で行われる湧昇現象と類似しています。
日本国内の取水施設は11都道県19施設もあるが、取水施設の整備コスト面では陸地から急激に深くなる海底地形の方が取水管の設置距離が短くなり初期投資コスト面で有利になることから、取水地は島(新潟県佐渡島、沖縄県久米島、鹿児島県甑島)や半島の先端(高知県室戸、神奈川県三浦、北海道羅臼)に設置される場合が多いです。
例外としては、3千メートル級の立山連峰からの急峻地形が海底1千メートルまで続いている、富山湾に面した富山県滑川市や同入善町や、同じく急峻地形の駿河湾に面した焼津市が平野部に立地しています。
これらの立地条件は、企業や一般人が取水施設を利用しやすい都市部が後背地としてあるかないか、交通インフラへのアクセスの良否による製造した深層水製品の消費地への輸送コストの増減といった事柄に影響することから、深層水の産業利用の成否を握ることになると思われます。
06
11 月
2008
表層水との違いは、低温で無機栄養塩に富むことです。
これは長期にわたって表層から様々な物質が沈降するためです。
具体的な成分の違いを示すと、栄養塩類ではNO3-ショウ酸態窒素が表層水と比べて14倍、PO4-リン酸態リンが6倍、Si ケイ素が6倍の濃度になります。
また重金属では鉛が1.2倍、カドミウムが3.5倍、ヒ素が2.4倍の濃度になります。
逆に表層水とほとんど濃度の差がない成分は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、塩素、臭素、ストロンチウム、硫酸イオンなどがあります。
また低温安定性があり水質の変化が少ない特徴です。
これは、大気の影響をほとんど受けないため、および太陽光が十分に届かないため植物プランクトンが成育せず、表層との混合も起こりにくいため溶存酸素に乏しいためです。
深層水が特定の海域で表層へ上昇することがあるが、栄養塩によりプランクトンが豊富に発生し、非常に生物生産性の高い海域となり好漁場となります。
04
11 月
2008
海洋深層水または単に深層水とは、水深が200メートル以下の深海に分布する、表層とは違った物理的・化学的特徴を持つ海水のことです。
よって、海水の90%以上は海洋深層水にあたると言えるでしょう。
これは産業利用上の定義であり、海洋学上の定義とは異なります。
01
11 月
2008
ミネラルウォーター とは、容器入り飲料水のうち、地下水を原水とするものをいいます。
特に、原水の成分に無機塩添加などの調整を行っていないものは、ナチュラルミネラルウォーター・ナチュラルウォーターと呼びます。
一方、原水が地下水でないものは、ボトルドウォーターと呼びます。
国内生産量では山梨県が日本一となります。
この製品は当初、地下水などの硬度が高過ぎて飲用とし難い欧州を中心に、味の良い地下水のある地域の物を瓶詰めとして飲料水に販売したことに始まります。
特に欧米では飲用に適する上水道と排水を流す下水道の他に、洗濯や入浴などに用いられる生活用水(飲用には適さない)を供給する中水道が存在している地域もあり、上水道であっても硬度が高いために味の悪い水しか出ない地域もあります。
イギリスのロンドンでは上水道を沸かすやかんや、湯を沸かすボイラーの内側にもカルシウムやマグネシウムの結晶が大量に付着することが知られています。
このような事情により、特に水事情が悪い都市圏を中心にミネラルウォーターの販売が普遍化したが、最近では「自然である」や「健康に良い(有害な不純物を含まない)」として、世界的にも愛飲者が広く存在している。
だがその一方で、ミネラルウォーターとの名称から、ミネラル(無機物)を多く含んだ飲料水のことと思っている人も多いが、ミネラルウォーターにはミネラル成分の品質規定があるわけではありません。
市販品では、ミネラルの取得による栄養補給という面よりも、各地の名水や大自然のイメージを前面に押し出している商品が多いです。
もっとも、ミネラルウォーターに含まれる程度の量ではミネラル摂取の効果は全く期待することはできません。
基本的に水であるため、大量に摂取すれば摂取するほどに尿の量も増え、それに伴ってミネラル分も吸収した傍から排出されていくため、当たり前だが、ミネラル分はきちんと食事から摂取した方が良いでしょう。
近年では、比較的水事情の良いと思われていた日本国内でも、大都市圏などの水道水には、水道配管の錆や水源の有機物系の臭い、さらには消毒のための塩素の臭いやトリハロメタンの危険性など、水質に問題があると感じる消費者も増えてきています。
ミネラルウォーターはこのような地域を中心に売上を伸ばす傾向にあり、コンビニエンスストアなどでも普遍的に見かける定番商品と成っています。