海洋深層水の特徴
11 月 6th, 2008 by kaiyou
表層水との違いは、低温で無機栄養塩に富むことです。
これは長期にわたって表層から様々な物質が沈降するためです。
具体的な成分の違いを示すと、栄養塩類ではNO3-ショウ酸態窒素が表層水と比べて14倍、PO4-リン酸態リンが6倍、Si ケイ素が6倍の濃度になります。
また重金属では鉛が1.2倍、カドミウムが3.5倍、ヒ素が2.4倍の濃度になります。
逆に表層水とほとんど濃度の差がない成分は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、塩素、臭素、ストロンチウム、硫酸イオンなどがあります。
また低温安定性があり水質の変化が少ない特徴です。
これは、大気の影響をほとんど受けないため、および太陽光が十分に届かないため植物プランクトンが成育せず、表層との混合も起こりにくいため溶存酸素に乏しいためです。
深層水が特定の海域で表層へ上昇することがあるが、栄養塩によりプランクトンが豊富に発生し、非常に生物生産性の高い海域となり好漁場となります。